ローカルを感じる。

あるプロジェクトのキックオフミーティングの為、三日間ほど中国の青島(Qingdao)に行ってきました。青島は上海と北京のちょうど間くらいにある港町で割と都会だと思います。日本では青島ビールで有名ですね。
最近は少しづつ海外案件が増えてきて出張も多くなってきました。国内は関西と地方が多いですが首都圏はほぼプロジェクトが無く、それを通り越して海外にといった具合でしょうか。関西を拠点にするデザイナー達はやはり東京というのは一つの壁なのかも知れません。東京にはたくさんのプロジェクトがあり、またコンペティターも多数いるので、わざわざ関西のデザイナーに何かをお願いする必要があまりないからだと思います。確かにそうかも知れませんね。
そうした中、海外の方は日本という括りの中でデザイナーを選定していただくわけで、自分は大阪に居ながらお声掛け頂きその公平さに感謝すると共に選ばれた人としての責務や使命感が身体を迸ります。向こうでは作品を説明させていただき、きっちりしたキックオフミーティングを二日間消化させていただき、世界の仕事の仕方を学ばせてもらいました。中国はスピード感があるものの、そういったインストールにはしっかり時間をかけ、何かを決定するフェイズはかなりすんなり物事を決定する印象です。
逆に少し意外だったのは夕方には物事をだいたい終わらせてアフターファイブを楽しむような事もあるようで、打合せが夕方四時くらいに終わりそれからは探索とゆっくり夕食を食べるという日本にいるよりもゆったりした時間が流れました。メリハリがあるんですね。日本人の多くは先入観を持って物事に触れますが、それは誰かが作り出したリアリティの無い事なんだなぁと改めて思いました。何をするにも自分の目で見て感じて、その土地の物を食べて理解する事から海外との付き合いは始まるのだと思いましたし、本質は人から伝わる物ではないと言う事がわかりました。
初日は曇り、二日目は雨でしたが、そのおかげで三日目はすっかり晴れて遠くまで見晴らせるいいお天気で、これはかなり珍しい事だと言う事。運に恵まれています。幸先いいですね。がんばります。