豊穣の結び。

豊穣だった一年が終わろうとしています。まずは今年大変お世話になった皆様に御礼申し上げます。
製品をいくつかデザインさせて頂き、有難い事にそのプロジェクトはデザイン賞を受賞したりまた別のプロジェクトからは新たな結びつきが生まれたりと発展性に富んだ一年だったと思います。また東京をはじめ、台湾、香港、深セン、ロンドンと旅多き一年だったかと思います。とてもエキサイティングで、自分たちの地図が拡がった一年だったように振り返ります。
今年強く感じたのはコミュニティの重要性です。クリエイティブな事で物事を前進させるのであれば、当然の事ながら孤独の深淵を彷徨うような辛さが付きまとうわけですが、それをより深める為に、また終わればそれを確かめ噛みしめるような刺激的で友好的なコミュニティを形成できるかが重要だと感じました。簡単に言えば、認め合える仲間を大切にするという事が結果自分のデザインを高めてくれるという事です。
大阪では同世代フリーランスプロダクトデザイナーの会合がスタートしました。台湾の友人たちとも再会を果たす事ができ、またロンドンでは新たな出会いが生まれ、国内においても多くの方との出会いがあり、コミュニティがほぼ無かった独立当初からすればとても豊かなコミュニティが形成されようとしています。次はそのコミュニティに対して自分たちが何ができるかをしっかりと考え行動する事が肝要な気がします。仲間を大切にし、物事がポジティブに前進する事を願いながら。
来年はまた大きな挑戦をする一年になります。いつも心では「機会は二度来ない」と考えていますので、今行っている事も全て「これが最後」だと思いながら進めています。だから物事が全てドラマティックに感じられるのかも知れません。自分たちの活動にルーティンは無いし、全力でやらなければそれが続かなかった時に後悔してしまいます。それを引きずって生きて行くのはあまりにつらいし、何より全力を出してダメであれば自分たちの現在地がそこだと言う事が認識できます。
と言うことで来年も全力で走り切ります。その中で見えてきた物に全力で迫りたいと思います。
良き時間、仲間、仕事に感謝し一年を締めくくりたいと思います。
皆様にとっても実りある一年になりますように良い年をお迎えください。