16/12/31
16/12/31
スリーピース
今年ももうあと数時間で終わりますね。昨年の最後のブログを読み返したら次のような一文があります。
「今年全力で物事を行ってようやく指先で摘まんだような少しのきっかけからそれをカタチ作る一年にしたい」という結びの一言。それとなく実現できた一年だったのではないかと思います。
大きな出来事を振り返ればまず三度目のMILANO SALONE SATELLITEに出展した事。そしてフランスから日本語が話せないインターンシップ生を初めて受け入れた事。夏の霧深い中国は杭州での二度のワークショップ。秋には上海でEAST DESIGN SHOWに招待展示させてもらった事。二度目の地元大阪で開催したデザインイベントCOMPOSITION。デザイン賞もA’Design Award(イタリア)、IDA AWARD(アメリカ)、Design For Asia Award(香港)と大変実りのある一年でした。
業務も順調に拡がりアジア圏の仕事がどんどん増えて当初の目標であった「アジアのデザインスタジオ」にすこしずつ近づいてきた実感があります。関西は東京に比べてデザイナーが独立してやっていくには相当に難しい土壌だと一般的に言われていますが、それでもなお同世代の関西デザイナーたちは力強く前に進むので我々も置いて行かれるわけにはいかないと常に前進を心掛けてきました。切磋琢磨している時間も限られているので多くの感謝があります。
さて2017年、いよいよ海外で進めてきたプロジェクトをお披露目する時期が近づいてきました。国が違えば文化やデザインの進め方も大きく違い、当初はそれに戸惑いましたがすこしづつそのセオリーがノウハウとして蓄積され結果として生み出す事ができそうです。
それとは別にこれまでの事務所の仕事の枠にとらわれず、より自由でより深いところに自分たちを進めるべく準備をしています。また私とスタッフ、アルバイトの二名、インターンシップだけでは少し業務がさばききれなくなってきたので、実はスタッフを増やす予定にしており、そうなるといよいよチームはメインが三名になります。これも独立当初からの大きな目標でした。来年はスリーピースの新しいチームとして次のステップに向けてスタートを切りたいと思っています。
ともあれどんな状況であれ、想いは変わらないしやる事も変わらない。
「一つずつ自分たちに今求められている事に対して真摯に向き合い、仕事を楽しみながら結果を残す。」
これが私たちの社風だとこの年末に思えるようになりました。2008年10月、リーマンショック直後の暗いご時世に独立しながらも、大きなトラブルもなくここまで続けられたのは私は人とのつながりが最も大きなことだったと思います。私たちは私たちのはたらきにより関わってくださった方が幸せに豊かになるような組織をこれからも続けていきたいと思います。
今年も一年大変お世話になりました。来年も皆様にとって光ある、力みなぎる、笑顔があふれる一年になりますように。