15/07/20
15/07/20
SATELLITEへふたたび⑧
4/14日 ミラノサローネ初日
いよいよ朝が来ました。僕らは三年ぶりにここに戻ってきました。地下鉄で意気揚々と会場へ。
赤線(M1)に乗り換えたらすでに人が多い。初日の勢いがあります。Fiera会場はメイン会場であり、またKartellやMAGIS、vitraといった名だたるブランドがここで新作を発表します。デザインジャーナリストはPhilippe StarckやJasper Morrisonをはじめとするデザイン界のスーパースターの新作をいち早く見る事ができるし、ショップのバイヤーは早い段階の商談に訪れる。ミラノの地下鉄は決して大きいとは言えずそのミスマッチから当然人が溢れます。
SatelliteはFiera会場の最も端っこで行われています。Fieraは東京ドーム11個分あるらしく、地下鉄の改札を出てから歩くと15~20分は軽くかかるのでFieraの周りをぐるぐる回る周回バスを使います。そうするとCargo5という場所についてそこからSatelliteに入れます。会場は有料ですがSatelliteだけは無料で開放されているのも特徴です。Cargo5まで行ってから入れば無料で見る事ができるのです。
開始30分前に会場到着。当然まだお客さんは誰もいない。とりあえずブースのセッティングを行う。実は海外展示会では盗難が多いのです。TENTLONDONでは作品が盗まれた苦い経験もあり、今回の旅はなるべくそれが無いようにしたいので、ガラスの作品たちはわざわざ梱包して帰っていました。とりあえず来たらガラスの作品[TRANS GLASS]を並べる事から始まります。Satelliteの横に併設されているCafeでモーニングコーヒーを買ってスタート。経験上最初の三日間が人が多いので気合が入っています。
少しずつ人が増えてきました。ジャーナリストが多めな印象。三年前よりも確実に成長していることを実感。最初の引きというか掴みがとても良い。三年間の間に東京やロンドンでの出展、台湾などの展示会を見に行ったりするなどでかなりの経験値が溜まっている事を感じました。とても出足好調です。バタバタしてきたときにLINEの通知が。外を見て回っている友人からでした。そういえば出国前に事前にネットでインタビューを受けていたデザイン新聞「IL FOGLIO DEL MOBILE」に僕らが掲載されているとの事。合計10組くらいしか掲載されておらずちょっと驚きましたがとてもありがたい。
ちょうどそのころくらいに母校の大阪市立デザイン教育研究所の教え子が学校を休んで単身ミラノにサローネを見に来ました。待ち合わせはCargo5。よく来たなぁと感心しました。さて、海外展示会は基本的に立ちっぱなしになります。イスの作品がありますが自分が座っていると見えないので結局立ったまま接客する事になります。一日も立ちっぱなしになると足も棒のようになります。これも懐かしいです。良い話もすでに何件かありあっという間に初日が終わります。地下鉄はものすごい人なので帰りは国鉄に乗ります。エキスポ前と言う事もあり、国鉄のRho駅は改装まっただ中。来月なのに間に合うのかなぁ。とか思いながら帰路につきます。
人数が増えすぎたので今日から一部の人はもう一件のアパートに。宿をきちんとおさえる事ができればミラノサローネは非常に安くいけると思います。このあたりは早めの交渉が必要ですね。
四月のミラノは9時くらいまで明るいです。アパートがあるIstriaについてもまだまだ夕方気分です。そして家に帰ると美味しいごはんが待っていました。ありがたや。
初日のいいニュースを肴に晩餐。眠くなってきたので落ちるように眠る。
明日はサテリテアワードの発表があるなぁ。
いい結果になりますように。