TENT LONDONというところ⑦

少し気が早いですが師走ですね。前の更新より随分経ってしまいました。楽しかった旅の連載も最終回。今日は三日分(TENTLONDON最終日~帰国まで)まとめて書きます。
9/21(土) TENTLONDON 最終日
とうとうこの日が来た。充実したTENTLONDONもいよいよ最終日。ミラノは六日間だがそれに対して四日間というのはやはり短いなと思う。いつものように起床。すっかりこっちの時間に身体が慣れたようで帰国後の時差ボケが怖くなってきた。
そしていつものように眠い目をこすりながら朝食を作る。今朝のミーティングでメンバーに伝えないといけない事があった。それをひそかに朝起きて考えていた。
「今日はENYA無しで行きます。」
これまで三日間、ブースにずっと張り付いていてくれたENYAに今日は外に出てDESIGN JUNCTIONを見に行ってもらおうと思った。昨日の雰囲気からすれば今日はあまりたくさん人は来ないだろうと思ったのと、あとはメンバーだけで運営をするという事も少しやらせてみたかったと言うのもある。自分たちの展示なのだから、自分たちで最後は締めくくるのがいいのではという想いからそのような決断をした。
発表後思ったほど驚いた様子もなくメンバーはそれを承諾してくれた。数日で慣れたのだろうし自信もあるのだと思う。海外に来て少したくましくなったような気もする。可愛い子には旅をさせろとは良く言った物だ。自主的に動かなければならない状況に置かれてこそ人間は進化する。与えられた事だけではその成長はたかが知れている。と言う事で三日間がんばったENYAに自由な時間を与え、夕方にはブースに戻って来て下さいと伝え、それぞれ最終日の準備をする事に。
…遅い。
最終日で気が抜けていたのだろうか。出発しなければならない時間を過ぎてもメンバーの準備が一向に終わらない。最後の最後でこういう事になるあたりがまだまだなのかも知れない。前言を撤回するか悩みどころである。昨晩の不安である寝坊こそほぼ無かったが朝から動きの鈍い人が多かった為、こういった残念な結果になってしまった。お察しの通り、また怒ってしまった。何度怒ったのだろうか。出発前の彼らの持つ印象と一変しただろうな。僕自身そんな風になると思っていなかったわけだから。
出発予定時刻を大幅に過ぎようやく動き出す。今日は最終日で搬出も兼ねているので、昼に一度、数人でアパートに資材などを取りに戻り、そのタイミングで食事を買ってきてもらう作戦。ひとまずいつものルートでスタスタ歩く。ENYAはダブルデッカー(二階建てバス)に乗ってセントラルへ向かうそうだ。ではENYA、また夕方。
写真は後からENYAにもらった物だが、ENYAがダブルデッカーから撮影したメンバーたちの姿。堂々とロンドンの街を歩くメンバー。いい写真だ。僕が怒っていたのが伝わっていなければいいのだが。
本来開場30分前に到着していなければならないのだが、開場時間を少し過ぎて到着。すぐにブースの清掃をさせる。最後の一日、この後は心地よく過ごせるといいな。とりあえずモーニングコーヒーを買いに。ここのバーも今日でお別れ。そういえば周りの仲良くなったブースとも今日が最後なので僕は一通り挨拶して回る事にした。
海外展示会は毎日周りのデザイナー達と顔を合わせる。当然四日も過ごせば友達にもなるし終わる寂しさもみんな同じであり、海外展示会の醍醐味だと思う。みんなそれぞれの想いを抱きながらここに来て終わればそれぞれの国へ帰っていき、またそれぞれの活動に戻っていく。そうした交点に刺激や感動や友情などの色んな感情が生まれ、次への糧に育まれる数日間なのだ。ノルウェー、台湾、韓国、UK、スペイン、トルコ、フィンランド様々な国の人たちとひとしきり挨拶を済まし、一緒に写真を撮るなど別れを惜しむ。
メンバーの一人が体調不良(貧血)になりプレスルームにお願いして休ませてもらう事にした。数日海外に居ればこういう交渉ができるくらいには英語は上達する。日本にいたらなかなか英語はうまくならないけど、海外に来て積極的に英語を使えばかなり話せるようになると思う。たとえ一年だけでもそれは全然違うだろうな。そういう時間が取れる人は絶対に行った方がいいと思う。メンバーはみんな満身創痍だ。
今日は搬出があるので終了の時間が早い。数人のメンバー一度アパートに戻り、梱包用の段ボールを取りに帰ってもらう事にした。夕方にはENYAも戻ってくるだろう。来場者はいつもと変わらないが色々慌ただしい。
ENYAがDESIGN JUNCTIONからブースに戻ってきた。大勢の友人たちを連れてきてくれた。一時的にブースがえらいことに。照明が明るいという事も人を集める工夫だと思いますが、人が大勢いるというのはさらに人を集める要因になる事がわかった。つまり内容が良くて見せ方がわかりやすければ人はたくさん見に来てくれるという事。ブースの設計に三か月近く時間をかけて考えた結果が現れた気がする。最後にすごくいい時間が過ごせている気がする。全体としてとてもよかったのでは。そしてアパートに戻ったメンバーが戻ってくる前にその時は訪れた。
TENTLONDON 2014終了。
一部の熱い学生と僕らの一年半は終わった。ほんとにいい時間だったと思うし、僕自身みんなとここに来れて良かった。忘れられない経験になった。
さて、搬出。だいたいトラブルはこういう時に起こるものだ。TENTLONDONの規約によれば壁に貼っている掲示物(プレゼンボード)、カッティングシートの類まですべて処分する事とある。まずは作品の梱包から入る。まだまだこの後国内の展示も控えていたりするし、初日に頂いたいいお話ではある作品はUKに置いて帰らなければならないかも知れない。まずは丁重に。プレゼンボードやmilcaの展示台も当初は持って帰る計画をしていたが、ハードな展示の為ボロボロになっており処分して帰る事になった。これらにも感謝しなければなりませんね。ありがとう。
片づけをしながらENYAからの提案。「今夜はみんなでクラブに行こう!」というお誘い。みんなも疲れているだろうし、僕にいろいろ口やかましく言われたり、あとはイベントが終わった解放感から行きたい気持ちがあるだろうと思った。今回引き受けた条件に、行動はすべて自己責任なので何かあっても僕とENYAは一切の責任をとらないという物があって、メンバーにはそれを了承してもらっていたので、別にいいかなと思ったりもしたがそういう条件だったとは言え、何かあったときはお構いなしに責任を取る必要が出てくるだろうと思った。ましてや初めて海外に来る人もいるし、長期の外泊も初めてという学生も居るだけに最後の憎まれ役として「それはやっぱりやめておこう。その代りアパートで打ち上げをやろう」という事を伝えさせてもらった。メンバーはどういう心境だったかわからないがとりあえず了承してくれた。
ミラノの時と比べ搬出のトラブルが無かった。ミラノの時はMIMIC-shelf-の脚部の金具が外れなくなり、次の日にミラノ市内の日用品店でカットしてもらったり、フィエラからタクシー乗り場に行く途中に50kgまでOKだといわれていた台車が35kgで車輪が折れるなどというトラブルの親玉が訪れたものだが今回はおどろくほどなかった。なんてスムーズなんだろう。
その頃に森田君から外で待っていますので食事でもと連絡があった。かなり遅くなったが搬出が無事完了し、森田君と合流し最後の右左折二回づつして帰宅。Mickのマンションにはパティオがあってその一番奥は屋根になっているガレージスペース。そこに荷物を置いて置く事にした。ロンドンはいつ雨になるか僕らビジターにはわからない。
もう食事を作る体力も残ってないし、今から作ってたら何時になるかわからないのでTESCOへ。いつものTESCOは週末は閉まっているのでTESCO EXPRESS(24時間営業)へ。ピザやカレーなど電子レンジで作れる物を大量購入し打ち上げへ。森田君の話を聞けて良かったと思う。ほんとに同世代でイギリスで一人奮闘している人の生の声はとても大事だし、これからのみんなの人生の選択の一つになればと思った。森田君ありがとう。夜は更けて学生の間で少し流行っている「レジスタンス」というカードゲームに興じ、森田君も泊って行ってもらうことになった。
今日搬出をすべて終える事ができたので明日はお待ちかねの観光。
みんなお疲れ様。
9/22(日) 観光
相変わらず朝は早い。歳のせいかな。とりあえず余ってきている食材で何か食事を作らないといけない。
そういえば一階のトイレのノブが最近外れてしまった。もともと緩かったのだがとうとう外れてしまい、中からかなり閉めづらい状況になった。帰国までに直さないといけない。こんなところでトラブルが来てしまった。
今日はまず念願のダブルデッカーにのってセントラルに行き、そこでENYAの友人のLISAと合流しLONDONを案内してもらう事になった。ダブルデッカーの乗り方は1Dayチケット(10£)という物を地下鉄の券売機で購入すればそれで乗り放題らしい。アパートの近くの駅でまずそれを購入。いつも通り過ぎてたバス停からバスに乗る。まぁ当然二階に行くだろう。
LONDONの交通事情はやはりすごい。ダブルデッカーはかなりのサイズなわけだがLONDONの狭い場所をするする通っていく。やはり町並みはセントラルに行くに従い洗練されていく。天気にも恵まれいい観光日和だ。明日には帰国しないといけないのがすごくさびしい。セントラルに到着しモーニングコーヒーを買う。観光客は小銭の使い方が下手だという話を書いたと思うがすでに全員財布がパンパンになるくらい小銭持ちだ。コーヒーショップの店員さんが「小銭を全部見せて」といいひょいひょいと必要な分だけそれを選んで取っていってくれた。多めに取られる事もあるかも知れないけど今更そこはどうでもいい話だったし、なにより優しい行為だと思った。
少し歩いてLISAと合流。まずは買い物エリアに行きましょうという話に。正確な場所はわからないが、集合場所からビッグベンまで歩いていく途中におしゃれなお店が建ち並ぶエリアがあり、スニーカーショップやティーショップを巡る。もう少し歩くとappleストアがあった。ちょうどiPhone6が出てすぐだったのでとりあえず手に取ってみた。買うか買わないかは別として大きくなっただけのようだが、実物より悪くは無かった。
appleストアのそばにLONDONの蚤の市がやっていた。懐中時計や古い食器、ハンコなどが販売されていていかにもLONDONな感じだったのだが、僕とENYAが気に入ったのがシガーボックスステッカーを集めた物だった。20世紀初頭から数十年間販売されていたそうだが、あるたばこにはシールのような物がおまけでついていたらしい。それらはシリーズになっており、買い集める楽しみがあるようなものだった。当時のオリジナルプリントとリプリント(レプリカ)があり値段も結構違う。僕が買ったのは水泳している絵だが、全部で9種類あり、クロールや平泳ぎなどの紹介をしている。エンヤは水兵さんのフラッグサインをまとめた物を購入。こういうのがあるのか。絵画としてもとても素敵だと思う。またロンドンに来たら買いたいと思った。
そのまま歩いていくと広場があった。そこで昼食をとる。大きな広場ではダンスをしたりアコーディオンを演奏したり、BMXもあればヨーダの服装をして宙に浮いている(実際は持っている杖で支えられている)など様々なパフォーマンスが見られる。美しい建築とその広場。たくさんの人がそこに集まり食事したり昼寝したり語り合ったりしている。なかなか日本では見られない光景だけどすごく居心地が良かった。こういうオープンなマインドは日本に無いけどこういうものこそ必要なのかもしれない。イベントの名残があるのか、広場でもデザインの展示が行われていた。Raw Edgesなどがデザインした住宅をフィーチャーした物だ。TENTLONDONは終わったとはいえやはりデザインに関する物は観ていて刺激になる。
ビッグベンの方向に向かって歩く最中に馬に乗った近衛兵の交代シーンに出くわす。ある号令を合図に門の脇にある小屋から乗馬した兵が出てきて次の近衛兵と変わると言う物。LONDONでも珍しいのか地元の人らしき人だかりができており日本でもほぼ見る事もないので一頻り見る。そういえば昔学生時代にストックホルムに行ったときも同じように衛兵の交代を見た事があるが厳かで淡々と執り行われるのが自分の中ではとても新鮮な事だった。
歩くといよいよ見えてきた。ビッグベンだ。やはりここでしょう。大きなイメージだった時計台は実物を見るとさほど大きく無いようにも感じたけどやはり建築物としてとても見ごたえがある。それにかかる橋が歌で有名なロンドン橋。そこから水族館や観覧車など現代の建造物も見えて古い物と新しい物が入り混じった街である事を改めて感じた。
そのまま日の沈む方向に歩くと(リスも珍しくない)公園があり、宮殿がありLONDONを満喫した。森田君が昨晩教えてくれたMINT SHOPに行きたいと伝えると、ではバスに乗りましょう。と言う事でバスに乗りMINT SHOPへ。V&Aのすぐそばにある小さなショップ(ギャラリーかも知れないが)の展示はかなり先鋭的な物だった。MARTIN BAASの作品を直に見たのも初めてだったしそれ以外も圧倒的に素材に対するスタディされたデザインの物が多く、個人的には大満足だった。ここの事ばかり書くとかなり長くなるので割愛させて頂くが、こういう先鋭的なギャラリーも日本にはあまり無い気がする。デザインという尺度ではどこも同じものが展示や販売されており、物量が多くて幅が狭く感じる日本のデザインシーン。このあたりもデザイナーやキュレーターが手を上げて少しづつ拡げていく必要があるが不動産の問題も多くある。そういう事に好意的に不動産を賃与して頂ければかなりいい物を展示できると思うが、なかなかそういう協力を得にくいのが現実だ。MINT SHOPはそういう意味では知る人ぞ知る店なのだろう。狭いながらもかなり洗練された店内。展示品は先鋭的で世界でもトップレベルなのではないだろうか。こういう所にたどりつけて良かったと思う。
さて、一通り見る物も見たし明日いよいよ帰国するわけだが、その前にまだお土産の買い物が残ってると言う事で(LONDONの百貨店といえば)ハロッズに行くことに。阪急はハロッズをモデルにしているのではと思えるくらいエントランスは落ち着いた雰囲気だが一歩入ると中はエジプトの遺跡のようなアバンギャルドな内装が続く。お菓子やジャム、珈琲豆、あとメンバーはハロッズベアと呼ばれるマスコットの人形を購入。中にはレストランなどもあり売っている物も結構いい値段がするのだが、こういう空気感で買えるのは悪くない。あとハロッズで買い物をしているとまたクラスメイトに会う事に。同じく明日帰国するクラスメイトたちもここが最後のスポットらしい。少し言葉を交わして別れる。
夜も遅くなってきた。最後の夕食はみんなへの慰労も込めてピザをごちそうする事に。LONDONでも有名なピザのお店に連れて行ってもらい振る舞った。何度も言うけどみんなよくがんばったと思うし、何か心に着火された物があるのであれば僕らはやってきた意味があるなと振り返りながら夕食を頂いた。今日一日付き合ってくれたLISAともここでお別れ。自分たちのアパートへ帰る事にした。ピザ屋のすぐそばから地下鉄が出ており、アパートのそばまでつながっている。これでタクシーとバスと地下鉄をコンプリートした。アパートに戻りそれぞれある程度荷造りをする。疲れ果てて寝てしまうメンバーも。
明日はいよいよ帰国。最後まで何もなければいいな。
9/23(月) 帰国
最終日の朝にはやりたい事があった。実は日本米をこっそり2kgだけ持ってきていたのだ。これは最終日の朝に白ごはんと味噌汁と卵焼きをすれば喜ばれるかなと思い仕込んでいたのだ。メンバーの江川(EVA)は鍋でごはんが炊けるらしく、早めに起きてもらい手伝ってもらった。相変わらず味噌汁はグラスに入れていて見栄えは微妙だったがジャガイモの煮物と卵焼きと揃えて日本食の朝食で最後の慰労を行った。やっぱりジャポニカ米はおいしかった。みんなが喜んでくれたかはわからないが。
いよいよ帰国ムード漂うMick’s Mansion。ENYAと畑(ROGER)は脚立を持ってMY(ミー)の所に。残ったメンバーはアパートの掃除をする事に。と思っていたら忘れていた事があった。トイレのドアノブが外れたままじゃないか。ENYAは動けないし居るメンバーでやるしかないので、まずは状況確認。ノブはIKEAの物だった。ノブの内側に使うはずのビスが折れてしまったらしい。四本つけておかないといけない箇所に二本しかつけていなかったので無理が来ていたんだと思う。とりあえずMickがスペアを持っていないかを(勝手に)確認するも見つからず買いに行くことにした。SHAWN(赤藤)とEVA(江川)を連れて初日ユニオンジャック柄のビーチサンダルを買ったTESCOのそばの日用品店へ。まずビスを見せて「これと同じのが欲しいんだけど。」というと、「ここにはないよ。向こうにホテルがあってその向かいにDIYショップがあるからそこで探してみて。」と言われホテル脇のDIYショップへ。歩くと結構あるなぁ。
DIYショップに到着。早速ビスを見せた。「これはここで買える?ドアノブのものなんだけど。」と言うと、「ちょっと細いのならあるよ。でもたぶん合わないだろうね。この道沿いに15分くらい歩いたら大きなDIYショップがあるからそこに行ってみて。無かったら諦めて(笑)」と言われ、さらにそこから15分歩くことに。遠すぎる。大きなDIYショップに到着。早速店員に見せてみたが、「今あるのはこれだけ。」と言われ、ぴったり合う物が無く困った。でも取り付けられないのも困るので径を計算して細いビスとリングワッシャーでどうにかする事にした。プロダクトデザイナーをやっていて良かった。大きなDIYショップから小さなDIYショップまで15分。そこから日用品店まで10分。さらにアパートまで5分。片道30分歩いて戻る。お腹がすいたので他のメンバーに買い出しに行ってもらう事に。赤藤(SHAWN)と二人がかりであれこれやってどうにかなおる。何度も言うがプロダクトデザイナーをやっていて良かった。後日談となるがMickからメールで「ぐらぐらしていたのを直してくれてありがとう」とメールをもらった。それだけで十分だった。
メンバーが買ってきた昼食は日本でもおなじみバーガーキング。怪しげにXLと書いている物を頂く事にするも開封してすぐに後悔した。サイズが大きすぎる。パティに至っては日本の四倍はあろうかというサイズ。朝食の厳かな空気で満たされていた胃袋は一気に欧米化した。苦しい。少し悶絶しているとENYAが戻ってきた。彼らもケバブを食べたらしい。相変わらず欧米のファーストフードの量にはいつもおどろかされる。昔ラスベガスに行ったときに食べに行ったステーキ店では肉に行く前のポテトでダウンしかけた記憶がある。当然肉は残してしまった。食べ物を粗末にしてはいけない。とか食べ物は残してはいけない。と教えられたジャパニーズには軽く試練だった。二つをシェアしてちょうどいいはず。
夕方のいい時間が流れる。もうすぐ迎えのチャーターバスが来る。いよいよ終わりだなぁ。楽しかったなぁ。そしてバスと共にLISAが来てくれた。最後の見送りに来てくれた。ぜひ日本にも遊びに来てほしい。
迎えのバスに自主的に荷物を積み込むメンバーたち。こういう部分でこそ成長を感じる。自主性は大切。いつだって自分たちの意志と言葉と行動こそ誰かに対して感動を生む材料になるのだ。それが少しづつ身に付いた事を確認して僕の中での旅は終わった。
ヒースロー空港に向かうバスの車窓。流れて行くLONDONの街並み。
ありがとう。また来るよ。